入居後にオフィスの床揺れ対策が必要になったらどうしますか?
建物竣工後の床振動対策はFloor Mateにお任せください。OA床下の狭小スペース対応サイズ、置くだけの簡単設置、最短半日の工期などの優れた特徴で、振動問題を速やかに改善し快適なオフィス空間を創造します。
課題
近年、大スパンの床を構成する建築物が多く建てられています。大スパンの床は、鉄骨造で建てられることが多く、竣工後に床振動でクレームが発生する場合があります。
問題となる床揺れとは、人の歩行などでも発生します。床の最も揺れやすい振動数(固有振動数)を励起する歩行テンポで歩行すると、共振現象が発生し、床振動が増幅する現象が生じます。この床振動の共振現象の対策案としては、制振装置(TMD)を設置することが一般的になっています。しかし、大型のTMDになると天井裏に設置することが多く、大規模工事が発生することになります。そこで弊社は工期を大幅に短縮可能な、OA床下設置型制振装置のFloor Mate(フロアメイト)を商品化しました。
某事務所床においても、歩行振動問題が発生して問題となっていました。構造はS造で、スパン13.8m×9.5m、弊社で固有振動数を計測したところ7.7Hzでした。この床にて、固有振動数(7.7Hz)を共振させる歩行をすると最大5.6㎝/s2の振動加速度が発生していました(これは知覚確立90%を少し超える数値ですのでほとんどの人が揺れを感じるといって良いでしょう)。既に事務所は使用されており大規模な工事を実施するわけにはいきませんでしたので、居ながら工事が可能なヤクモのフロアメイトをOA床下に敷き込むことになりました 。
対策
13.8m×9.5mのスパンにフロアメイト(40kgタイプ)を6台設置しました。
結果
2人歩行時に最大5.6㎝/s2だった振動加速度を2.2㎝/s2まで低減させることが出来ました。日本建築学会の居住性能評価指針によると、V-90(知覚確立90%)程度だった揺れが、V-50(知覚確立50%)程度まで改善されたことになります。
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